思春期男子の青春

断じて、恭は男子ではない。

逆行Novel (赤黒)2

Side.akashi

自分が逆行したと気づいたのは、生まれた時だ。

生まれた瞬間は、目が見えなかったが、自我はあった。

ーー「貴方の名前は、征十朗。赤司征十朗よ」

優しい母の声、そして自分の名前を聞いて確信。

ーーもしかしたら、自分と同じ人がいるのではと、前髪を切った。

おかげで一人見つけた。

入学式に目が合って、笑いかければ驚いたような顔をしていた。

「赤司くん…!」

精神年齢は今の何倍のあるはずが、変わらないようだ。

正直言えば、己は後悔していた。キセキの開花のせいで、次々とバラバラの個人プレイ中心になった。

己をずっと攻め立てていた。

高校の冬、黒子たちが戻してくれた。でも、次は己の力で、どうにかしたい。

ーーもう後悔したくないんだ。

Side.free

放課後。

赤司と黒子は体育館にいた。

バスケ部に見学しに来ていた。周りには、全くといっていいほど部員以外いない。

「誰も見学いないですね」

「元々、今日は体験入部できないからな。よっぽどやりたいやつは、ストバスだろう」

「デスヨネ」

「なんで、片言なんだ」

「いえ、気にしないでください。で、どうします?」

「どうにかして、参加するか」

「虹村先輩とかに、話しかけます?」

「そうだn((「ん? 見学か?」必要ないみたいだ。」

タイミング良く、噂の(?)虹村先輩がきた。

「デスネ」

「今日は体験入部できないんだけどな」

「あ、いや。見学でもと…」

「へぇ、やる気があっていいな。監督に掛け合ってやるよ」

「! ありがとうございます」

虹村先輩は、監督の元へ歩いていった。

「…いい人でしたよね」

「………あぁ」

なにを思い出したのかは、各々で。

「いいってよ。一人か?」

「いえ、ここに」

やはり黒子は見つけられて無かったらしい。赤司が指指(さ)して、やっと視界にはいる。

「ーー!?? ,!?」

「スイマセン。影薄くて」

「おま、いつから…いや、まあいい。こい」

「「はい」」

二人は着替えて、監督の元にいた。

「得意なこと、あるか?」

「得意なこと、ですか? だいたい、何でもできます」

「そうか。黒子は」

「パスです」

「パス?」

「はい。得意言うほど、シュートやドリブルは上手くないですが、影が薄いのでそれを生かしてパスの中継役を」

「パスの中継役… 面白いな。あとで、見せてもらおう」

「はい」

ーーまず、第一関門は突破。

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次は、バスケ関係が多いかと。

もしかしたら、一気に進んでいるかも…