思春期男子の青春

断じて、恭は男子ではない。

赤黒♀ 赤司視点。

俺には、想い人がいる。

彼女は優しい人だ。

消えてしまいそうな髪の色、温めてくれるような笑顔。

人を大切にする人彼女に、一瞬にして心奪われた。

ーー黒子テツナ。

彼女の名前。彼女が、何度も俺を悩ませた。

出会いは中学の入学式だった。

桜の木の下で、彼女がいた。髪が風でなびいて、無表情ながらも何処か嬉しそうな彼女の表情が、美しいと思った。

「ーー//」

見てるだけで、顔が熱くなった。

それから、彼女がバスケ部に入ってきた。運命かと、思った。

「ーー好きだ」

「え…?」

告白して、付き合い始めた。

夢のようで、幸せだった。

「愛してる」

「///」

そういえば、彼女は、赤くなって。

今も彼女は俺をみてくれている。

なんて、幸せなんだろう、俺は。

End