思春期男子の青春

断じて、恭は男子ではない。

Novel めだか箱×黒バス

帝光バスケ部(以下略)

妙な噂が今もある。まるで時を操っているような選手がいると…ー

背番号『0』という異様なそれを着た男。「キセキの世代」すら、彼には勝てない。彼こそ本当の無敗の勝者である。

今では、あのマンモス校箱庭学園2年に在校しているとか。

そして「キセキ」は言った。「時の王はアイツ」と。

「あがー……なじみんさー そろっと来た らー?」 あるビルの屋上、フェンスにコウモリのようにぶら下がるのはー世渡 廻巡(よわたり めぐる)。一人ぶつぶつつぶやいている。 「んー …反応ないならいいや。どっか遊びに行こうかなーひまだし。あ、テツにゃんのとこ行こうかな。バスケやってるみたいだし」 廻巡は、そういってフェンスのうえに立ち飛び降りた。 廻巡は、東京のある体育館の周辺にいた。季節は冬、なのに服装はジーパンに薄手のシャツとカーディガン。はたから見たら、明らかに寒そうである。 「へぇ♪ WCかぁ。皆いたりしてwww」 廻巡の体型が、一瞬にして変わった。 胸があった。男なら、振りかえってしまうほど、大きな胸。髪は肩上のショート。明らかに女になっていた。 「じゃー いきますかぁ♪」